3)亡くなった当日

16日(日)。
朝4時頃、母が寝てる父を寝返りさせて、6時、寝返りをさせるつもりが、
バタバタしてて、父のことをすっかり忘れる。
8時、姉が母に父の寝返りした?と聞き、してないってなって、
じゃー、しとかんとかんねってなって、母がしに行ったら、もう冷たくて、
母が冷たくなってるって言うから、姉はまた漏らしたのなんて言ってたら、
本当に冷たくなってて、母が急いで心臓マッサージをする。
それから、救急隊の人に来てもらい、ここで姉から電話をもらう。
大体毎日姉とは連絡を取り合ってて、朝8時半ぐらいに電話がきたとき、
こんな朝早くから電話なんて珍しい、介護のことかな?いや、まさか!
と思ったら、本当にまさかの電話だった。
気道確保も出来なかったぐらい、冷たく、固まってたとのこと。
それから、父は病院に運ばれ、死因を調べられる。
それと、家族が見ていない間に亡くなったので、
変な話、誰かが殺した可能性もあるので、警察から事情聴取を受け、
(事件性はもちろんないけれど、調べる義務があるそうです。)
死因も調べたけど、わからず、司法解剖するともっと時間がかかるらしく、
この時点で昼2時ぐらい。司法解剖は断り、葬儀屋さんが父を迎えに来る。


その時あたしは姉からの指示を待ちつつ、義実家にいた。
義母に「もっと泣いてると思った」と言われたけど、
家ですでに泣いたし、人前じゃ泣きにくいし、
泣いてたら、義実家にこれねーよ!と思いながら、父のことを説明。
義母も精神疾患(父と病状は違う)や去年、脳梗塞の一歩手前をしてるからか、
気分が悪くなり、葬式に顔出さないかんよね?と聞かれ、引く。
結局はお通夜もお葬式も来てくれたけど、なんか悲しかったなー。
普通、自分の息子の嫁の父親亡くなったら、来るやろ!もー!


午後3時半ごろ、姉から指示が来て、旦那さんとおもちを義実家に残し、
あたしはぴょんちゃんを連れて、実家へ戻り、兄を乗せて、葬儀場へ。
葬儀場には母と妹とおばちゃん(母の妹)がいて、
葬儀屋さんと葬儀について話してたので、すぐ話に加わる。
姉は警察署やら役所に死亡届を出したり、親戚に連絡したりしてた。
葬儀のことで色々決めるんだけれど、うち、あんまりお金がなくて、
母は葬儀は出来るだけおさえめで…って言ってたときに、
兄(独身)が「お金のことは心配しないで。僕が出すから」と言ったとき、
南キャンの山ちゃんにそっくりな兄が、かっこよく見えた!さすが兄!!
葬儀場の人も、こんなこと言ってくれる息子さん、そうそういないですよ、
って言ってたし、兄すげー!ステキな嫁さん、絶対見つかれ!って思った。
で、たんたんと葬儀の内容を決めて、見積もりもしてもらったところで、
本家のおばさんやら、おじさん(父の姉(亡くなってる)の旦那さん)が来て、
本家がお世話になってるところのお寺さんのお坊さんがきて、
枕経を読んでもらい、葉っぱで水をすくい、父のくちびるに乗せた。
実はここで初めて亡くなった父と対面したんだけれど、
結構ひどい顔してるのかなーって思ってたら、いつもどおり寝てる顔してて、
なんだ、いつもどおりじゃん。って思って、なんだかほっとしたけど、
父が死んだことにはかわりはなく、やっと実感して、泣けてきて、泣いた。


それから、おばさん(母妹)と姉と近くのアピタに喪服を見に行くも、
いいのがないから、翌日にまわし、夜ごはんだけを買い、葬儀場へ。
みんなで巻きずしやら天丼やらを食べながら、仮通夜を過ごす。
おもちやぴょんちゃんがいるので、夜10時前に帰宅。1日が早かった。